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年齢5歳階級別男女別人口(2020年国勢調査)
京都市の人口推移|千年の都が抱える「学生は来るが定住しない」構造
京都市は全国屈指の学生都市でありながら政令市の中でも早い段階から人口減少が始まった都市です。1985年をピークに国勢調査ベースで全体として減少傾向にあります。なぜ人が集まる街で人口が減るのか。国勢調査データとともに京都市固有の人口構造を読み解きます。
京都市の人口推移:1920年〜2020年
1920年(大正9年)の京都市の人口は73万6,462人でした(現在の市域による遡及値)。その後、高度経済成長期にかけて増加を続け1985年(昭和60年)に148万6,402人でピークを迎えます。
注目すべきは戦時期の動向です。1940年(昭和15年)から1947年(昭和22年)にかけて約8万6,000人減少しています。東京・大阪・名古屋が空襲により大きな被害を受けたのに対し、京都市は戦災の影響が比較的少なかったこともあり減少幅は相対的に小さく終戦直後には比較的速やかに回復しました。
1985年のピーク以降は全体として減少傾向に転じ2020年(令和2年)には146万3,723人となりました。政令市の多くが2000年代まで増加を続けたことと比べると京都市の人口減少は早い段階から始まっています。
「学生の街」なのに人口が定着しない理由
京都市には京都大学・同志社大学・立命館大学など有名大学が集積し毎年多くの若者が流入します。ところが、就職や結婚といった人生の節目に転出が集中するパターンが続いています。
学生が来ては去る構造が人口の定着を難しくしているとみられます。若者が卒業後も住み続けるためには地元での就職先と住まいが必要です。京都市の住宅価格や家賃は高く給与水準と見合わないと感じる若者が隣接する滋賀県などへ転出するケースも少なくないとみられます。
人口の流動性が高く、子育て世代が定着しにくい都市の構造が人口減少に影響しているとみられます。
人口ピラミッドで見る京都市の年齢構造(2020年)
2020年の人口ピラミッドを見ると20〜24歳の膨らみが目立ちます。大学進学に伴う転入が集中するこの年齢層は政令市の中でも際立った特徴です。一方で30歳代以降になると人口が急減しており就職・結婚期の転出が数字として確認できます。
65歳以上の老年人口は39万4,406人(28.3%)、生産年齢人口(15〜64歳)は84万7,046人(60.7%)、年少人口(0〜14歳)は15万3,005人(11.0%)となっています。
人口密度と広い市域の特徴
京都市の面積は827.83km²と政令市の中でも広く2020年の人口密度は1,768人/km²となっています。面積が広い理由は北部に山間地域を多く抱えているためです。市街地が集中する南部と人口希薄な北部山間地域とで人口分布に大きな偏りがあります。
2020年国勢調査(人/km²)
地図:国土数値情報(行政区域データ)(国土交通省)を加工して作成
まとめ
京都市の人口は1985年をピークに全体として減少傾向が続き2020年には146万3,723人となりました。学生の流入と卒業後の流出という構造が続く中少子高齢化も他の政令市より早く進んでいます。
出典:大都市比較統計年表(横浜市)令和5年版※現在の市域による遡及値



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