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年齢5歳階級別男女別人口(2020年国勢調査)
北九州市は1963年(昭和38年)2月10日、門司市・小倉市・若松市・八幡市・戸畑市の5市が対等合併して誕生しました。合併と同時に政令指定都市へ移行し100万人を超える大都市として出発しましたが、1985年(昭和60年)以降は一貫して人口減少が続いています。国勢調査データをもとに北九州市の人口100年の軌跡を振り返ります。
北九州市の人口推移:1920年〜2020年
大都市比較統計年表の数値は現在の市域による遡及値です。1920年(大正9年)の人口は約43万3,000人でした。鉄鋼・石炭を中心とした工業地帯として急速に発展し、1940年(昭和15年)には約81万9,000人に達しています。
1947年(昭和22年)の国勢調査では約62万2,000人と1940年比で約24%の減少となっています。戦時中の疎開や終戦直後の混乱による人口流出が背景にあるとみられます。
戦後は復興とともに再び増加し、1960年(昭和35年)には約98万6,000人、1965年(昭和40年)には約104万2,000人となっています。
5市対等合併と政令指定都市移行
1963年(昭和38年)2月10日、門司市・小倉市・若松市・八幡市・戸畑市の5市が対等合併して北九州市が誕生し、同年4月1日に九州初の政令指定都市へ移行しました(出典:北九州市「7区の紹介」)。合併時の人口規模が5市でほぼ同等であった点は日本の市町村合併史において特異な事例です。
1985年以降の人口減少
北九州市の人口は1980年(昭和55年)の約106万5,000人をピークに、1985年(昭和60年)から減少に転じました。鉄鋼・石炭産業の衰退に伴う雇用の縮小が背景にあるとみられます。
2020年(令和2年)の国勢調査では約93万9,000人と、ピーク時から12万6,000人以上の減少となっています。
福岡市との人口逆転
北九州市は合併当初、福岡市を上回る人口規模でした。1975年(昭和50年)の国勢調査では北九州市約105万8,000人に対し福岡市約100万2,000人とわずかに上回っていましたが、1980年(昭和55年)の国勢調査では北九州市約106万5,000人に対し福岡市約108万9,000人と逆転しており、この間の1979年に福岡市が北九州市を上回ったとされています。2020年の国勢調査では福岡市約161万2,000人に対し北九州市約93万9,000人と差は大きく開いています。
60年ぶりの転入超過
北九州市は1965年(昭和40年)以降、59年間にわたり転出超過が続いていましたが、2024年(令和6年)の社会動態がプラス492人となり60年ぶりに転入超過を達成しました。政令指定都市の中で最も長く転出超過が続いていた状況からの転換です(出典:北九州市「ふっかつの北九州市!60年ぶりの人口転入超過!」)。14歳以下の子どものいる世帯が転入超過に転じるなど、若者・子育て世代の動向にも変化がみられます。
人口ピラミッドで見る北九州市の年齢構造(2020年)
2020年の人口ピラミッドを見ると65〜74歳の世代が厚くなっています。老年人口(65歳以上)は31.8%、生産年齢人口(15〜64歳)は56.0%、年少人口(0〜14歳)は12.2%となっています(年齢不詳を除いて算出)。老年人口比率は大都市比較統計年表掲載の政令市20都市の中でも高い水準です。
まとめ
北九州市の人口は5市対等合併により1963年に100万人規模の都市として出発しましたが、1985年以降は一貫して減少を続け2020年には約93万9,000人となっています。一方で2024年には60年ぶりに転入超過を達成しており、今後の動向が注目されます。
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