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年齢5歳階級別男女別人口(2020年)
札幌市の人口は2020年の国勢調査で約197万人に達しました。大正時代からの100年間で実に20倍近くに増加という驚異的な成長です。北海道全体の人口が減り続けるなか、なぜ札幌だけがここまで人を集めてきたのでしょうか。この記事では国勢調査データをもとに札幌市の人口推移を長期的な視点で読み解きます。
札幌市の人口推移データ(1920〜2020年)
1970年に初めて100万人を超え政令指定都市になったのは1972年のことです。それ以降も増加を続け現在は北海道の全人口の約38%が札幌市に集中しています。
高度経済成長期に人口が大幅に増加した理由
1955年から1975年の20年間で札幌市の人口は約43万人から約124万人へと3倍近くに膨らんでいます。この急増を支えたのは道内各地からの人口流入でした。炭鉱や農業に依存していた地方都市の雇用が縮小するなかで働き口を求めた人々が次々と札幌へ移り住んでいったのです。
石狩平野に広がる平地というインフラ整備のしやすさも都市としての拡張を後押ししました。1972年の政令指定都市移行、同年の冬季オリンピック開催はその勢いにさらに弾みをつけました。
北海道全体が縮む中、札幌だけが増え続けてきた
注目すべきは北海道全体の人口が1997年をピークに減少に転じていることです。2020年時点の北海道の人口は約523万人でピーク時から約50万人以上減っています。
一方で札幌市は2020年まで増加を続けました。これは道内の人口が減った分、札幌への集中が進んだことを意味します。旭川・函館・釧路など道内主要都市はいずれも人口減少が続いており、北海道の人口構造は「札幌への一極集中」という形に変わってきました。
道内他都市から見れば人材も商業も医療もあらゆるものが札幌に吸い寄せられていく構図です。
増加ペースは鈍化。転換点は近い?
もっとも、増加のペースは着実に落ちています。1960〜1970年代には1期間あたり20〜27%という高い増加率を記録していましたが2010〜2020年の増加率は約3%にまで低下しました。
2020年以降の推計では札幌市でも人口減少が始まりつつあります。少子化と道内からの流入人口の縮小が重なれば「道内一極集中の恩恵」も限界を迎えるでしょう。北海道の縮小が札幌にとって他人事でなくなる日はそう遠くないかもしれません。
まとめ:札幌の成長は北海道の縮小と表裏一体だった
大正から令和にかけての100年で19倍に成長した札幌市の人口。その背景には道内各地から人口を集め続けてきたという構造がありました。北海道の縮小と札幌の成長は切り離せない現象です。
他の政令指定都市の人口推移も読み比べるとまた違った視点が生まれます。ぜひ関連記事もあわせてご覧ください。

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