2003年4月 旧静岡市と旧清水市が合併し現在の静岡市が発足。2005年4月に政令指定都市へ移行。
2006年3月 蒲原町を編入。2008年11月 由比町を編入し現在の市域が確定。
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年齢5歳階級別男女別人口(2020年国勢調査)
静岡市の人口は2020年国勢調査で69万3,389人。静岡県の県庁所在地であり2005年に政令指定都市へ移行しました。この都市の成り立ちには規模の異なる2つの都市が対等合併するという他の政令市にはない特殊な経緯があります。
旧静岡市と旧清水市——2つの都市が1つになった
2003年4月、旧静岡市(約47万人)と旧清水市(約24万人)が合併し、現在の静岡市が発足しました。旧清水市は合併時点で人口24万人を擁する独立した中規模都市であり単純な「周辺町村の吸収」ではなく実質的な対等合併でした。
その後2005年4月に政令指定都市へ移行。2006年3月に蒲原町、2008年11月に由比町をそれぞれ編入し、現在の市域面積1,411.83km²が確定しました。政令市の中でも2番目に広い面積を持ち、山間部・茶畑・海岸線が混在する独特の地理的構造を持っています。
合併前の2市の歩み——成長の軌跡は異なった
国勢調査(1925〜2000年) ※2003年合併前最後の調査まで
2003年4月 旧静岡市(約47万人)と旧清水市(約24万人)が合併し、現在の静岡市が発足。
2006年3月 蒲原町を編入。2008年11月 由比町を編入し現在の市域が確定。
1925年から2000年までの国勢調査データを旧2市別に見ると成長の軌跡が大きく異なることがわかります。
旧静岡市は県庁所在地として行政・商業機能を集積させながら安定的に人口を増やし1995年に約47万4,000人のピークを迎えました。一方、旧清水市は1960年から1965年にかけて人口が約14万3,000人から約21万9,000人へと急増しています。これは清水港を中心とした臨海工業地帯の発展によるものとみられます。
興味深いのは両市ともに合併前の1995年前後から人口が減少に転じていた点です。合併は人口増加の手段ではなくすでに縮小傾向にあった2つの都市が行政効率化を目的として統合した側面が強いとみられます。
現在の市域で見た100年の人口推移
現在の市域を基準に遡及すると1920年時点の静岡市の人口は26万3,098人でした。戦後から高度経済成長期にかけて人口が増加し1990年に73万9,300人のピークを迎えました。
その後は緩やかな減少が続き2020年には69万3,389人となっています。ピーク時から約4万6,000人の減少です。合併前から続く人口減少のトレンドは合併後も変わらず続いています。
人口ピラミッドが示す高齢化の現状
2020年の人口ピラミッドは、50〜54歳の団塊ジュニア世代と70〜74歳の団塊世代が張り出した形になっています。若年層が少なく高齢層が厚い構造です。
65歳以上人口は20万9,628人で高齢化率は30.7%です。15歳未満は7万8,274人(11.4%)、15〜64歳は39万5,897人(57.9%)となっています。
広大な面積と低い人口密度
現在の静岡市の面積は1,411.83km²で浜松市に次いで政令市2番目の広さを持ちます。同じ静岡県内の2市が政令市の中で上位1・2位を占めています。人口密度は491人/km²と政令市の中で最も低い水準です。これは山間部・中山間地域が市域の大部分を占めるためで市街地に人口が集中する一方中山間地域では過疎化が深刻な課題となっています。
まとめ
静岡市は約47万人と約24万人という2つの独立した都市が合併して誕生した、政令市の中でも異色の経歴を持つ都市です。人口のピークは合併前の1990年であり合併そのものが人口増加をもたらしたわけではありません。広大な面積に対して人口密度が低く山間部の過疎化と市街地への集中が同時進行している点も静岡市の特徴です。同じ静岡県内の浜松市との比較記事もあわせてご覧ください。
出典:大都市比較統計年表(横浜市)令和5年版※現在の市域による遡及値


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